黒沢の妖精、サギソウ

 

毎年8月にその可憐な花を咲かせるサギソウ。しかし、その数は黒沢湿原でも激減している。気象条件等による自然減少と、お定まりの乱獲、違法採集である。

サギソウを見たくて、みたび訪れた今年(2000年)8月6日は、ちょうど「サギソウ祭り」が開催されている日だった。まさに最盛期であるはずだったのに、湿原の中ほどにあるサギソウ園では、1輪の花も見られなかった。雨が少なかったため、すべて枯れてしまったそうである。

サギソウ 駐車場から程近い、小学生らの手によって移植されたサギソウが、可憐で優美な姿を見せてくれた。この場所では、雨が少なくても地面が乾くことはないのだそうだ。

湿原なので、足元が悪く、あまり近くへ寄ることができません。ズーム付きのカメラか、双眼鏡でも持ってくれば良かった・・・。

 

サギソウは「池田町の花」。
鉢植えにして大切に育てている人も多い。
右の写真は、黒沢湿原の茶店に置かれていた鉢植えです。思いっきりアップで撮らせてもらいました。
サギソウ鉢植え

 

◇湿原を彩る花たち

サギソウばかりが湿原の花ではありません。詳しい人ならヨダレが出そうなほどの草花の宝庫なのです。私は全く知識がないので、まるきり見過ごして歩いてしまいましたが、帰り際に説明を聞くと、周辺のほんの数メートルの範囲でも、数々の珍しい草花が見られました。野草に詳しい方と一緒に、もう一度訪れてみたいものです。

花
薄紫の可愛らしい花。
キセルアザミ
キセルアザミ
まるで煙管のような微妙な曲がり方。

 

(2000年8月7日記述)


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