Asia Arowana  ハナ


プレコ哀話

 

水槽掃除をあてにして、プレコの導入を計画した。プレコの歯がアクリル面に傷をつけると聞いていたので、今まで入れなかったのだが、セルフィンプレコなら、まぁ、傷がついても許容範囲内だろうとの事。

アクリル面の問題はクリアとして、残る問題は、プレコの大きさである。うちのハナ&ダトニオの大食いコンビの水槽に、口に入る大きさのプレコを入れたら、アクリル面にたどり着く前に食われてしまうことは、火を見るより明らか。しかし、大きなプレコはなかなか売っていないのだ・・・。引き取り魚でもいればいいのだが。とにかく手に入る範囲で探してみることにする。以下はその顛末であります・・・。

プレコちゃん
オレンジスポット・セルフィンプレコ
購入後、ビニール袋から出す前の写真。

 

  1. プレコを探しつつ、プレコのためと称して水槽の掃除をサボり、苔がつくままに放置する。(水換えはしているよ!)
  2. いつものペットショップへ。セルフィンプレコ大安売り中。ただし、全部7〜8cm程度。これでは一口で食べられてしまう・・・。
  3. 店員さんに聞くと、別水槽にイイのがいるとの事。店の奥の水槽にいたのは、オレンジスポット・セルフィンプレコ。体長12cm。大きさに不安はあるものの、群を抜いて可愛いヤツだったので、購入。
  4. 大食いコンビの気をそらすため、生餌(ワーム)を購入。こっちの代金の方が、プレコより高額である。
  5. 家に到着。慎重に水合わせをしてプレコを入れる。とりあえずは産卵箱に隔離である。水槽の一画にプレコのシェルターを作ってやる。
  6. 大食いコンビが、もうええ!というくらい食べさせる。今日は冷凍エサだけではマズイと思い、ワームをどんどん放り込む。
  7. 2匹が落ち着いたところで、プレコをシェルターの所へ入れる。程なく仕事を始めるプレコちゃん。なんとも愛らしい。どうか無事で生き延びて欲しい。
  8. 水槽の主・紅龍ハナは、どうやら無関心の様子。これは、うまくいくかも! ああ、しかし、ダトニオが何度も近づいては離れている。不安、不安・・・。
  9. シェルター側の蛍光灯を消し、水槽の半分だけを明るくする。数時間様子を見ていたが、プレコはシェルター周辺をちょこちょこ動いている。ハナ&ダトニオはそちらへ近づかない。祈るような気持ちで、就寝。
  10. 朝一番に水槽の様子を見に行く。シェルター周辺にプレコちゃんの姿は・・・ナイ。もしやと思い大食いコンビを見ると、ああ、お腹を膨らませて満足そうな顔をしたダトニオ。このっ、バカヤロー!!!!!!!!!! よくよく様子を見ると、働き者のプレコちゃんは、シェルター周辺では飽き足らず、出張に出かけたようだ。一直線に伸びる掃除の跡が、水槽の半ばを越えた所でプツッと途切れている。ああ、ここでやられてしまったのね・・・。(;_;)

何といっても、口に入る大きさのプレコを入れた私が悪い。小さなプレコ同居の成功例を聞いて期待しての事とはいえ、我が家の水槽のことを一番分かっているのは私だったのに。うちへ来なければプレコちゃんはまだ生きていられたのに・・・。(T_T) (T_T) (T_T) (T_T) (T_T)

数時間とはいえ、健気な姿にすっかり愛着が湧いていたので、こうもあっさり食べられてしまったショックに、しばし水槽の前でかたまって動けなくなってしまった。手元には、封も切っていないプレコの餌が残されるばかり。足元には、異常を察知して必死に慰めようと尻尾を振る愛犬コロン。ううっ、ありがとうよぉ。遺影になってしまった「入居記念の写真」を眺めつつ、まだ呆然としているのでした・・・。

オレンジスポット・セルフィンプレコ。体長12cm。
2000年12月6日入居、7日未明他界。合掌。

 


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