(徳島県美馬郡一宇村)
貞光町と一宇村の境に位置する土釜の渓谷は、堅硬な緑色片岩の岩層を川が横断することによって、浸蝕構成されたものである。
渓流は幅約2mにせかれて滝となり、3段に落ちること7m。滝つぼの形状が釜に似ていることからこの名がついた。
上流から、1の釜、2の釜、3の釜と呼ばれる。
(写真では左から順に1の釜、2の釜、3の釜)
美しい渓流が、轟音を立てて1の釜へ流れ落ちる。その様は、白波が渦巻き沸騰するが如し。この滝つぼを1の釜という。
上流側の美しい渓流。川幅が急に狭くなるため、 急流となって1の釜へ向かう。 |
ごうごうと音を立てて、1の釜へ流れ込む水。 上流から見た様子。 |
渓流は、1の釜を通過し、2の釜、3の釜へ流れる。いずれも岩盤の底を深くえぐった深淵であり、その形状は、まさに「釜」と名付けられるにふさわしい。
沸き立つような1の釜。轟音と水飛沫が上がる。 清々しい涼しさ。(釜の内側から見た様子) |
2の釜へ流れ込む水。まさに釜のような滝つぼ。 自然の力と不思議を感じる。右側が3の釜。 |
川の水は3つの釜を通過し、下流へと向かう。打って変わったような静かな流れ。
左奥が1の釜、右手前が3の釜。 手摺の所まで近づいて見ることができる。迫力! |
3の釜を通過した水は、静かな渓流となって 下流へと流れ出ていく。太陽の光が眩しい。 |
土釜は、徳島自動車道・美馬ICから国道438号線を南下し、剣山へ向かう途中、貞光町と一宇村の境目付近、トンネルのすぐ手前にある。国道438号線は狭い箇所が多く、対向車には要注意である。お互いに譲り合うこと。さもないと身動きならない羽目に陥るかも。
土釜付近は、道路も整備されていて、すぐ横のトンネルも新しいものである。「鳴滝」が見えてから数百m、「土釜」と刻まれた大きな石が目印。特に駐車場はないが、数台駐車できるスペースはある。トイレ等の設備はない。汚さないこと、ゴミや吸い殻を投げ捨てないこと等の心得は、どこも同じ。必ず守ってもらいたい。
この道を通って剣山へ向かう人は多いが、土釜へ立ち寄る人は意外なほど少ない。あまり知られていないのだろう。オススメの穴場である。また、土釜の下流約500mに鳴滝がある。対岸から見ることもできるが、やはり間近で見ておきたい。剣山へ登るときには、ぜひ立ち寄ってみよう。
土釜・資料 | |
交通 | 徳島自動車道・美馬ICから車で45〜50分 |
JR徳島線・貞光駅から 徳島バス土釜停留所下車。徒歩3分。 |
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駐車場 | なし。(5台程度は駐車できる) |
問合せ | 一宇村産業課 |
(2001年5月記述)
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