No.8 「豆腐職人の手」 埼玉屋あるじ

 

「豆腐のことなら俺に聞け!」手造り豆腐の店、埼玉屋の店主あるじさんの手である。この手が、あの美味しいオイシイ豆腐を生み出すのだ!

えりすぐりの大豆タマホマレが呉になり、豆乳になり、ニガリで寄せられて、極上の豆腐になる。一筋縄では行かないこの工程を、手際よくムダなくこなすプロの手である。妥協を許さず、日夜探求を続けるあるじさんの姿勢が、この手から感じられるはずである。

大豆蛋白質が染み込んでいるのか、なめらかツヤツヤの手のひら。あのデリケートな豆腐を扱うだけあって、力強くも繊細な美手である。人柄まで感じられるような暖かそうな手。スリスリよりも、つないで一緒に歩いてもらいたい。


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